たら本 第43回「音とリズムの文学散歩」

たら本、久々の参加ですね・・。
しかも、かなり遅いエントリーで恐縮です。3ヶ月たってます(笑)

というわけで、picoさんの回に、まず参加です。

●小説に登場した心を捉えて離さない音楽
●または小説の世界に興味を抱き実際に聴いてみた音楽
●好みの音楽が登場して親近感が沸いた小説
●小説に登場する気になる音とリズム、オノマトペ
●文体のリズムが踊り小説自体がすでに音楽と化している
●小説に感化され楽器(音楽)をはじめたくなった

などなど、音楽を感じ音楽を抱きしめた文学を教えてください。

音楽も本も大好きな私ですが、いかんせん入り込みが浅いのか、片方で両方をカバーしているなぁ、、、という感じはあまりなかったりするのですね(汗)

でも、、まあ最近読んだ中では唯一か。これはロックだな、いやいやパンクだな、いやいやテクノだな(じゃあいったい何やねん)、、、というのがこれであります。

4150400083 1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)
ジョージ・オーウェル
早川書房 1972-02

by G-Tools

1949年に、35年後の1984年を想像(?)して書かれた小説。唯一の党によって、生活のすべてを完全にコントロールされた社会の姿と、権力に対抗しようとする男女2人の格闘物語り。スピード感ありまくり。
監視、密告、拉致、拷問、処刑、などなど、、2008年の今読んでも、いや、今読むから怖いのかな。ほんとうに怖いよ。主人公の仲間ジューリアと、党高級官僚オブライエンの存在感が強い。。。
主人公ウィンストンは、体制反抗の意味で日記をつけるのですね。「記録を残す」ことが、個々の尊厳に通じるのだろうなと想像します。自分が忘れ去られること、自分の意味がなくなることへの恐怖でしょうか。(未読ですが、『アンネの日記』もそういうものなのでしょうか)

さて、もしも私が監督かプロデューサーでこの小説を映画化するなら、音楽はNine Inch Nailsにやってもらうわ。

The Fragile The Fragile
Nine Inch Nails

by G-Tools

ちょっと古い作品だけど、こんな雰囲気がいいわ。

5 Replies to “たら本 第43回「音とリズムの文学散歩」”

  1. 「1984」、渋いですねえ。
    しかも、Nine Inch Nailsとあわせるというのは、たいへんな妙味。ご馳走さまです☆
    アメリカの国防省が、ビッグブラザーみたいなシステムを持ってるというのは、もっぱらの噂…というか、真実のようですが、しかし、実際にはグーグルに負けるらしいです(笑)
    グーグルは、いまや、とんでもない情報元となってて、ビッグブラザーといえばそうなんですが、
    結局、あまりに膨大な情報は、どう仕分けて、どう使えばよいかがわからない。「知は無力である」。
    グーグルがかかえてる可能性と問題は、すぐそこのことでも、大きい展望で見ても、たいへん深く大きいのかもしれないですね。
    この未来小説は、いつも現在と比べられることで、生き延びてきたけど、思えば、1984年はもはやはるかな過去。
    でも、動物農場とともに、オーウェルの作品の寓意は、いつの時代にも、それなりに「痛烈」に読まれるものにちがいない。
    オーウェル自身は、「女」に苦しめられた人。この時代の英国人にありがちな男だったそうです。
    ビッグブラザーは、シスターなのかも(;・∀・)

  2. overQさんありがとうございます~。
    「1984」、こんなおもしろいとは思ってませんでした。
    Nine Inch Nailsは、わりとすっと頭に浮かびました。
    たしかに現代の情報は膨大すぎて、はっきり言って、情報の蓄積にどんな意味があるんだろうな、、と思うこともあります。
    おっしゃるように、「知は無力である」ことを、私たちは忘れがちなのかも知れません。
    1984年は、じつは私が大学入って上京し、東京ってすげーなーと驚いた(笑)年でもあって思い入れもあります。
    動物農場は未読なんで、これもまた読んでみたいですね。
    > オーウェル自身は、「女」に苦しめられた人
    そうなんですか! もしかしてジューリアの強烈なキャラには、オーウェルの持つ女性へのコンプレックスなんかが投影されてたりするのかな。

  3. わわわわわわーーーー!!!
    shosenさん、ご挨拶たいへんおそくなりました。
    なかなかゆっくり時間とれなくて・・汗
    でも、ゆっくりできる時間をもって、こちらにきて良かったです。
    なんだか、とっても、嬉しいエントリーで感激しています。
    「1984」といえば、私が思い出すのは、デヴィッド・ボウイ。
    ダイヤモンドドッグスは、こちらの小説に感化されて作ったもので、
    原作読もう読もうと思いつつ、そのままになってます。
    ボウイは映画化したかったそうですが、遺族に拒否されたとか・・・
    その後、「未来世紀ブラジル」「ブレードランナー」のラドフォード監督で撮られているようなのですが、そちらも未見のままです。
    その時の音楽は、ユーリズミックス!!!
    時代は変わりますが、ナイン・インチ・ネールズも同じ匂いを感じます。
    shosenさん、さすがです。
    ずっときになっていながら、読まずに記憶の奥底にいたこの作品。
    ぜひ、読んでみたいです。ご紹介ありがとうございました。

  4. ひゃー、picoさん、お忙しいのにわざわざスミマセン~。
    へー、ボウイとの関連は知らなかったです。ダイヤモンドドッグズは、なんとなくジャケのイメージはあるんですが・・。
    ボウイと映画というと、まず戦メリ思い出しちゃいますが(笑)、こういうハードなのも好みだったりするのですね。
    あ、そういえばリンチ作品に出てますか。
    ユーリズミクスの1984は、たしかにそうでしたね!
    脱線しますが、リック・ウェイクマンも同タイトルのソロ作ありました。
    ナイン・インチは、大ファンか、、というとそうでもないですけど、ああいうヒリヒリしたのは惹かれます。
    picoさん、お時間あったらぜひお試しを。べつに、バックにナイン・インチかけなくてもいいですから(笑)

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