みんなの寺の作り方

4844135732 みんなの寺の作り方―檀家ゼロからでもお寺ができた!
天野 和公
雷鳥社 2011-10

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仙台で「みんなの寺」というお寺をなさっている、天野さんご夫婦の、奥さまである天野和公さんが出版された2冊目の本です。副題通り、檀家ゼロから始まって、苦労されつつ周囲の信頼を得ていかれるお姿を垣間見ることができます。
そういえば3年前、ご出版1冊目のときも記事にしていました( → こちら)。その中で私は、
「宗派も違い、またお寺の成り立ちも違うため、外見ではそんなに共通点がないのかも知れないのですが、坊さんであることへの真摯な態度とか、檀家さんや地域で信頼されるお寺の姿とか、夫婦の関係であるとか、、私が見習わなくてはならないことが山ほど隠れているような気がしています」
と書いておりますが、今に至ってもおなじ思いです。
 
本の冒頭、いきなり和公さんは「わざわざ苦労して新しくお寺を作らなくても、こんな方法で、在家から坊さんとして生きていけますよ」という紹介から入っておられます。
これがまた、このご夫婦の、とてもバランスの取れた立ち位置を表しているようで感心します。
何はなくとも、まずは「仏教が好きという熱意、人の役に立てて嬉しいという喜び、お釈迦さまの弟子であるという自負」がたいせつなのであって、何か他と違うことで目立ってやろうとか、既存の権威に挑戦するオレってカッコいいというナルな野郎になってはいけない、という姿勢を見せておられると思うのですね。
そういうわけか(?)、みんなの寺さんは、名前もインパクト大で成り立ちもドラマチックですが、日々やっておられることは、いわゆる檀家寺のそれかと思います。その意味では、おなじ檀家寺の住職である私にも、とても勇気を与えてくれるものであります。
このお寺が成功した要因として、和公さんは、ご住職である雅亮さんの下積みを語っておられます。そしておそらく、その下積み経験がうまく伝わっていく縁を得ていかれたということなのでしょう。
なによりも、雅亮さんの「法務(檀務)好き」がよくわかって、なるほど、これだけなら私でもなんとか真似しようと思えるものかな、、と。
将来、みんなの寺さんも、後継者に道を譲るときが来ることでしょう。ふたごの息子さんの、どちらかが継がれるのか、それとも娘さんか、それとも他から来た人が継がれるのか。新しく始めることと、次世代がそれを維持していくことはおなじくらい難しいことだと聞きます。
おなじふたごの親としても興味深く、そのお姿に学んでいきたいと思っております。

なぜ意思の力はあてにならないのか

仏教、とくに禅あたりでは「身心・・欲望を整える」ことを説きますが、これがじつに困難であろうことは、みなさまもかんたんにご想像がつかれると思います。
そんな中、この刺激的なタイトルの本を手に取り、とてもおもしろく、また示唆に富む内容にうんうんとうなずいておりました。

4757142641 なぜ意志の力はあてにならないのか―自己コントロールの文化史
ダニエル・アクスト 吉田 利子
エヌティティ出版 2011-08-09

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著者は心理学者ではなく、ジャーナリスト・エッセイストと紹介されています。その加減か、いろんな実験データを紹介してはいますが、述べているのはそこから得た感想と意見、、という感じで、綿密な論文というものではありません。
しかしながら、古き良き、節度あったアメリカが、どうしてこんなにも悪しき消費社会となってしまったのかを憂い、その理由と対策をまじめに考えてみようという態度の書きようであり、こちらも勉強になりました。
その理由として著者は、経済や技術の繁栄がもたらした豊かさが、元来持っていた私たちの文化や習慣を追い越してしまい、結果「自己コントロール力」を失ってきたことを挙げています。
そしてそのコントロールの喪失とは、今この瞬間が楽しければOKで、そのために起こる将来に、思いが至らないこととも指摘しています。
コントロール力の差は、たとえばIQが変わらないのに学校の成績が違ってきたり、ダラダラとゲームやインターネットから離れられなかったり、といったところに現れてくるそうで。私もヒヤッといたしますね・・。
その対策としては、自分が自分をコントロールできる、、と過信しないことにあるようです。意志の力をあてにせず、悪い習慣をもたらす環境を変え、良い習慣を持てということのようです。
我田引水になってしまって恐縮ですが、、仏教でも、環境を整えることを重視していると思います。また、自分を過信せず、いつも冷静に見ていられるようにすることも、禅に近い態度であろうと思いますね。

菊花賞2011

さてさて今日は家族サービス(というより自分サービス?)で、久々に京都競馬場まで行っておりました。菊花賞です。
今年はオルフェーヴルという馬が、皐月賞、ダービーにつづいての三冠に挑戦という日でもありました。
「いちばん速い馬が勝つ皐月賞」「いちばん運の良い馬が勝つダービー」そして、「いちばん強い馬が勝つ菊花賞」ですね。ダービーまでは才能だけで勝てても、夏を越して、秋にまでその強さをキープするのは並大抵のことではないのだろうと思います。
 
で、結果はオルフェーヴル圧巻の勝利。(JRAによる着順表こちら←映像もあり)
3コーナーの坂で、すっと前に動いたとき、「うわー、これは勝つかも」と思い、直線で先頭に立ったときは「なんやこれ、楽勝やないか」とため息まで出ましたね。
 

勝利直前のオルフェーヴル。一度もヒヤッとすることなくレースを終えました。
 

池添騎手も三冠ジョッキーの仲間入り。指3本立てていますね(笑)
 

プレゼンターには舞妓さんや、俳優の桐谷健太さんが。華やかねー。
 

単勝1000円、複勝500円勝ってました。払い戻しは1950円。
1番人気から3番人気までが3着に入るという、ガチガチの鉄板馬券でありましたね。勝ったオルフェーヴル、そして関係者のみなさまには、心からお祝い申し上げます。
さてさて、菊花賞も終わったし、いよいよ本格的な秋が来ますわ・・。

靴を買いました

と言っても、ムスコズのであります。

25cmを履くようになってきて、でっかくなったなあ。それでもクラスの中では大きくないんですけどね。。
閉店セールの現品限りで、お安く手に入りました。どちらもNIKEではあります。2人の好みの差がはっきりと現れていて、とても興味深いです。

一泊同窓会広島行き

さらにお出かけ日記つづきますが、、
永平寺で修行したナカマの同期会(同安居会-どうあんごかい、といいます)が広島であって、1泊2日で出かけてきたのであります。
総会では、大震災で被災した会員に対してどういう支援をしていこうか話し合われたりしていました。
また、じっさい被災地に入った人が、ニュースでは流れない現状を報告され、とても難しい問題があることをあらためて認識したりしておりました。
 
翌日は研修ということで、広島在住の幹事さんが原爆資料館など案内してくれることになっていたのですが、私は時間の都合と、原爆関係は以前見学させてもらった経験があったので、勝手を言ってひとり宮島観光をしていました。
いやいや、さすが日本三景のひとつ。すばらしい景色ですね。
宮島にはいくつも訪れるところがありそうですが(観光公式サイトこちら)、私は厳島神社だけお参りしてきました。
 

広島駅からJRで30分弱。そこからフェリーに10分ほど乗ると、宮島に着きます。
フェリーからも、有名な大鳥居が見えます。大鳥居は重文、その向こうの本殿は国宝の建物ですね。
 

フェリーを下りて、土産もの屋さんストリートを5分ほど歩くと、厳島神社に到着です。
干潮のときは鳥居の足下まで歩いて行けるのですよね。
 

300円お払いして中に入ります。
伏見稲荷を思わせる、朱色の鮮やかさが印象的でした。
 

ちょうど「舞楽」がやっていました。
写真には写っていませんが、左の方で5人の神官が、雅楽の生演奏をされています。
 

鹿さんもいっぱい(笑)
いやいや、宮島はぜひ行っとけ、というおすすめもあって、少し強行軍なスケジュールだったのですが、行って良かった。すばらしかったです。
あとは縁あったら、、松島も行きたいなぁ。。

一泊参拝旅行永平寺行き

つづいてお出かけ日記でありますが、、
先週末、じつは永平寺まで一泊で行っていたのです。
妻父のお師匠さまの25回忌にあたり、永平寺にお位牌を納めることになって、その法要に同行していたのであります。妻両親と、義兄家族5人と、うち4人の総勢11名。土曜日の夕方到着して、食事やら坐禅やら法話やら、永平寺の映画も見て眠り、日曜日は3時すぎ起床(笑)で、法要に随喜してきました。
これは「入祖堂(にっそどう)」という法要で、お位牌を永平寺の開山堂にお納めする、、つまり、道元禅師と同じところでお祀りしていただけるという栄誉なわけですね。
 

永平寺での夕食。お味噌汁に蛍光灯が映り込んでしまってスミマセン・・。
焚きもの、和えものがメインのおかず。揚げものもあります。
 

ここは、監院(かんにん-永平寺の実質上の住職)老師がお客さんとお会いになるお部屋。奥まったところにあり、一般の参拝の方は入れません。修行僧が入る機会も、、お付きの者はともかく、ほとんどの雲水は、、まあありません。なので、かなりレアな写真ですよ~。
たまたま妻父と、監院老師が古いお知り合いという縁もあり、お部屋までファミリーで呼んでいただいたりして、ナカナカ貴重な体験をさせてもらって帰って来ました。
 

これもある意味レア写真ですね。
ここが永平寺の開山堂、承陽殿(じょうようでん)の内部です。観光客は、前の廊下から中を覗くことはできますが、内部にまでは入れてもらえません。
今回はとくべつに、入祖堂したお位牌に焼香するために入れていただきました。雲水さんの目を盗んで、お子さま方5人で記念写真です。
 
なんやかんやで10時過ぎまで永平寺でゆっくりさせてもらい、その後、東尋坊まで行って、昼食を食べて帰って来ました。
私は3度目の東尋坊。その日は風が強くて、いかにも荒れる日本海って感じでしたね。
ちょっとだけ動画を。波が泡になって、真っ白です。

日帰り研修旅行大阪行き

さる10月11日、教区内のお寺役員研修会があり出席してきました。
中身は日帰りの大阪旅行。参拝と法話、そして食事と見学という日程です。
 

まずお伺いしたのは、大阪府北部にある豊中市の東光院です(公式サイトこちら)。
おなじ曹洞宗のお寺で、住職さんと副住職さんは私も存じている方であります。みんなで般若心経をお唱えし、ご住職のお話を聞いてきました。
ここは「萩の寺」として有名なのですが、当日はちょっとピーク過ぎていました。でもその分、ススキがきれいでしたわ。
 
その後は中華料理の昼食を頂戴し、一路、信貴山まで向かいます。

奈良と大阪の境にある信貴山。信貴山真言宗の総本山である朝護孫子寺が中心となっています(公式サイトこちら)。
山の中に、いくつかの伽藍が点在し、下から上を仰ぎ見る風景、上から下を見下ろす風景とも見事です。
歴史や美術の教科書にも出てくる、国宝『信貴山縁起絵巻』のレプリカも、ここの宝物館で観られました。コミカルな物語が、するどい筆致のスピード感あふれる表現で描かれており、当時のアーティストのすばらしい力が感じられました。
 
そして最後に訪れたのが河内ワインの工場(公式サイトこちら)。
申し訳ないけど、初耳でした河内ワイン。試飲させていただきますと、とてもあっさりして飲みやすいワインでしたよ。もちろん1本、白いのをお土産に買いました~。
 
それぞれ初めて行くところばかり。曇り加減でしたが雨には降られず、楽しい時間を過ごさせていただきました。

Stay hungry, Stay foolish

先日亡くなったスティーヴ・ジョブズ氏。私はぜんぜん知らなかったのですが、曹洞宗の和尚さんと交流があったりして、かなり禅について造詣の深い方でもらっしゃったのですね。
 

このところ、そこかしこで見られる映像。アメリカ屈指の一流大学であるスタンフォードでの、卒業式に招かれてのスピーチです。
これは後半部分で、死についてずばり語っています。卒業式に死を語るその勇気と、それを受け止める学生たちの懐の深さにも、とても感銘を受けます。
その中身は仏教としては伝統的な感じですが、それだけに真実の重みがあり、非常にスリリングですね。
スピーチ最後を飾る「Stay hungry, Stay foolish」は、曹洞宗で読まれる『宝鏡三昧(ほうきょうざんまい)』というお経の、「如愚如魯(ぐのごとく、ろのごとし)」という言葉を思い起こさせます。
何に対してhungryであればいいのか、何に対してfoolishであればいいのか、ちょっと考えさせられます。

中学校前期終わりました

ううー続いて子どもネタでたいへん申し訳ないです・・。
昨日、2日間にわたった体育大会も終わりました。それぞれがんばっていたと思います。
 
左写真1号。4人で棒を持って、くるくる周りながら走る競技。
左から2番目が1号です。顔にぼかしを入れているのでわかりにくいですが、じつは4人とも爆笑しながら走ってるのがステキなり。
右写真2号。クラス対抗リレーです。右の黄色が2号。緑色の速い子に抜かされるシーンです。
しかしこんな運痴(しかもカナヅチ)のチチから生まれた子が、リレーの選手(各クラス男女4人ずつ)に選ばれるなんて。見ていてじーんとしちゃうよ。。
 
そして今日、意外に長く思えた前期が修了。通知票をもらって帰って来たのです。
まま、定期試験の点数から予想される評価が並びました。不安の中迎えた入学式のころを思うと、なんとも中坊になっちゃって(苦笑)、なにやら複雑な気分ではあります。
明日からの3連休も、午前中はすべて水泳。ただ、屋内の温水プールへ出張なので、いつものブルーさはちょっと少ないかな~??

シンボリルドルフ死す

スティーヴ・ジョブズ氏の逝去が報じられる中、ちょっと前のニュースでスミマセンが、、
去る10月4日、千葉県にあるシンボリ牧場で余生を送っていたサラブレッド、シンボリルドルフが亡くなりました。30歳でした。
一競馬ファンとして決して忘れえぬ名前。野球にかつて王や長嶋という巨星がいたように、競馬にはかつてシンボリルドルフがいたのです。
オーナーや調教師に「競馬に絶対はないが、ルドルフには絶対がある」とまで言わせたその計り知れない力。現役だったのはもう四半世紀も昔なのに。その後、たとえばエルコンドルパサーやサイレンススズカやナリタブライアンやディープインパクトなど、錚々たる面々が登場してもなお、「日本競馬史上最強」とも称され続ける、偉大な馬ですね。
もう畏敬の念すら感じます。感謝と慰労の気持ちでいっぱいです。。